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テレミンと管弦楽のための協奏曲(Concerto for Theremin and Orchestra)

Anis Fuleihan

アニス・フュレイハン

(輸)Symposium 1253

指揮:レオポルド・ストコフスキー/ニューヨーク交響楽団
テレミン:クララ・ロックモア

'90年代に我が国でも一世を風靡し、発明者の伝記映画まで公開された電子楽器の始祖テレミン(テルミン)。当時のスターかくし芸のネタにもなったが、日本人の常でもう一般人の記憶からは薄れているのでは?一応、オモチャみたいなのが大人の科学のVol17にあったりはするけれど...。そのテレミンを使用した協奏曲の、テレミン博士から直接教えを受けたという初代「テルミニスト」クララ・ロックモアと、ストコフスキーによる録音である。この録音のLPは中古市場で高値を呼んでいたというのでCD化は喜ばしい。

録音の古さも手伝ってか昔のハリウッド映画の音楽のようにも聞こえる。しかし、終楽章を初めて聴いたとき、思わず笑ってしまった。あまりにもうますぎて...。テレミンってもっと朗々と歌い上げるものだと思っていたが、これではまるでヴァイオリン協奏曲ではないか(そういえば、クララ・ロックモアは元々ヴァイオリニストだった)。何もない空中で手を動かして音程や音量を調節しなければならない不安定さを思うと、このテクニックはやはり尋常ではない。

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