オーケストラものに重点をおいた音楽への非正統派なご案内
Yuzo Toyama外山 雄三 |
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市販メディアなし 指揮:外山雄三/大阪フィルハーモニー管弦楽団 「今度はどこの民謡?」と、この作曲家の作風を知る人は尋ねるかもしれない。ところがさにあらず。まるでフランス近代の作品かと思うような西欧風の美しさを湛えた協奏曲で、かの名作「ヴァイオリン協奏曲」や「ラプソディ」など多くの作品でこの作曲家が行ってきた、日本民謡の旋律を主題に引用した作品群とは全くイメージが異なっている。 若書きの作品だろうと当たりを付け、'84年の録音(大阪フェスティバルホール)ながら、これを遡ること20年くらい前に作曲された2曲のピアノ協奏曲(第1番、第2番)のどちらかと思っていた。しかしどうも違うようだ。詳しい資料がないのでわからないが、第3番なのか、あるいはどちらかの改作なのだろうか? 第2楽章が特に美しく、続く第3楽章はサン=サーンスの協奏曲を思い出す様な軽快な楽しい曲である。これも残念ながら今に至るもCD化されていない。NHKの未CD化音源で是非CD化して欲しい1曲だ。 |
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