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ピアノ協奏曲(Concerto pour Piano et Orchestre)

Andre Jolivet

アンドレ・ジョリヴェ

1)SICC-1522

指揮:アンドレ・ジョリヴェ
/パリ音楽院管弦楽団
pf:フィリップ・アントルモン

2)(輸)SOLSTICE SOCD81

指揮:エルネスト・ブール
/ストラスブール放送交響楽団
pf:ルセット・デカーヴ

バルトークを思わせる短い管弦楽の序奏に続いて土俗的なピアノが登場する。初演の際は、あのストラヴィンスキーの「春の祭典」以来の大騒ぎになったという。

伝統的なピアノ協奏曲らしからぬ無骨で荒々しい内容にも原因があったろうが、むしろ当時フランスの支配下にあった赤道直下の国々の民族音楽のリズムが取り入れられていたためとも言われている。このため、「赤道コンチェルト」の異名で呼ばれていたこともあるが、今日ではこの名称は使われないのが普通だ。

歴史的な知名度の割に現役のディスクが非常に少ないのが残念。だから、この曲の名盤でありながらLP時代に廃盤になったままだったアントルモンとの共演による自演の演奏が、2011年になって廉価版CDで復活したのは実にありがたい。

因みにジョリヴェは他にもフルート協奏曲やオンド・マルトノ協奏曲など多数の協奏曲を作曲しているが、打楽器協奏曲に関しては、あの「のだめカンタービレ」にピアノ・リダクション版が少しだけ登場したお陰で?かろうじて国内盤ディスクが発売された。

なお、アンドレ・ジョリヴェは来日したこともあり、「パチンコ」なる2台のピアノのための曲も作曲しているとか。

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