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ピアノ協奏曲 作品31(Piano Concerto Op.31)

Miklos Rozsa

ミクロス・ローザ

(ロージャ・ミクローシュ)

(輸)PANTHEON D07124

指揮:ヴィルフリード・ベットヒャー
/バイエルン放送管弦楽団
pf:レナード・ペナリオ

ミクロス・ローザ(ハンガリー語では”ロージャ”の方が発音が近いという)といえば、ハンガリーの民族音楽の要素を取り入れた純音楽作品を多数作曲しているれっきとしたクラシックの作曲家でもあるが、一般的な知名度からいえば「ベン・ハー」や「ジュリアス・シーザー」など、巨費を投じた黄金時代のハリウッド史劇映画の作曲家としての顔の方が遥かに上だろう。

ピアノ協奏曲についても、ヒッチコック監督の映画「白い恐怖(Spellbound)」のために作曲した音楽を基に後に協奏曲として編作し、電子楽器テレミンが加わることでも知られる「スペルバウンド・コンチェルト」の方がすぐに思い出されるが、この曲はそれではない。

いきなりティンパニのソロが動機を奏でる独創的な冒頭に続いて、この動機をピアノが繰り返す。その後登場する主題などは同じハンガリーの民族学派的な音楽でも、バルトークというよりハチャトゥリアンに近い印象だ。第3楽章はラストへ向かってリズミカルに盛り上げていく。

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