オーケストラものに重点をおいた音楽への非正統派なご案内
Hugo Alfvenヒューゴー・アルヴェーン |
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1)(輸) Bluebell ABCD 001 指揮:スティグ・ヴェステルベリ 2)BIS KICC-2063 / キングレコード(株) 指揮:ネーメ・ヤルヴィ 3)(輸) Phono Suecia PSCD109 指揮:ヒューゴー・アルヴェーン/演奏協会交響楽団 スウェーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」のみが良く知られているアルヴェーンの大変美しい交響曲。ハープ2台とピアノ、チェレスタを加えた編成に、北欧のラヴェルと称される色彩的なオーケストレーションを駆使し、寄せては返す波を巧みに表現した管弦楽に乗せてソプラノとテノールによるヴォカリーズが高らかに男女の愛を謳い上げる。この海は、やがて結末に訪れる悲劇をイタリア・オペラの如く演出する舞台としての海なのだ、...という解釈はベタ過ぎるだろうか。 作風としては「夏至の徹夜祭」の後半に近く、この曲やモルダウ、チャイコフスキーのバレエ曲などがお好きな方にはお薦め。今日、名曲として知られていても少しもおかしくない曲だと思うが、スウェーデン国内で発表された当初はヴォカリーズがあからさまな表現であるとして「シンフォニア・エロチカ」などと揶揄された。作曲者は14歳の娘に献呈した作品であることからこれに反論したようだが、いずれにしても今日の我々にはちょっと想像し難いことだ。 お気に入りはBluebell盤だが、VOXレコードからLPで出ていた当時は、単一楽章ゆえに途中のゲネラルパウゼ(総休止)で盤面をひっくり返さなければならなかった。CD時代になって本来の形で続けて聴けるようになり、また、録音の種類も増えた。上記のほかにNAXOSからも出ている。 同時期に構想された姉妹的な作品に、交響詩「岩礁の伝説」Op20(Legend of the Skerries, Op.20)があり、BIS盤には併録されている。 |
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