オーケストラものに重点をおいた音楽への非正統派なご案内
Laurence Rosenthalローレンス・ローゼンタール |
---|
1)(輸)Windemere Music Publishers 42348 2)(輸)INTRADA SPECIAL COLLECTION VOLUME 267 「メテオ」は、1979年製作のSFパニック映画。主役のショーン・コネリーに加え、ナタリー・ウッド、ヘンリー・フォンダの他、「スペース1999」のコーニッグ指揮官役で知られるマーチン・ランドーがアメリカの石頭の将軍役で出演している。 超巨大隕石が地球めがけて飛来、アメリカの科学者ポール・ブラッドレー博士は自ら開発した武装人工衛星「ハーキュリーズ」(ヘラクレス)を使ってこれを破壊しようと考え、同様のシステム「ピョートル大帝」を開発したソ連のデュボフ博士に協力を呼び掛ける。当初、デュボフ博士は当初ソ連軍部に従い協力を渋っていたが、最後は一致団結して隕石の破壊に成功する、という冷戦時代のある意味他愛ないとも言えるストーリーだが音楽は中々に秀逸だ。 まず、冒頭のメインタイトルからして、半音階的な進行と特徴的な3音によるメロディが印象的だ。記憶が曖昧であるが、同じ作曲家による「ローナ・ラブの伝説」でも同様な3音が使われていたような気がする。 また作中では、「ハーキュリーズ」と「ピョートル大帝」にそれぞれテーマが与えられ、これらが登場する場面で形を変えて何度も登場するのであるが、"The Russians Arrive"と題された「ピョートル大帝」のバリエーションは、1分に満たない短い曲ながら実にカッコイイ。そして特に、映画のラストのパレードのシーンでは、両方のテーマが組み合わされたブラスバンドの曲が、2国間の協力によって地球が救われたハッピーエンドを象徴する劇中音楽として演奏される。 ローレンス・ローゼンタールのSF・ファンタジー系の作品としては、あのストップモーション・アニメの巨匠レイ・ハリーハウゼンによる映画「タイタンの戦い」(米1981年)と共に記憶に残る作品である。 |
リンクはご自由にどうぞ。
Copyright (C)Since 2008 Amasawa