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ピアノ協奏曲 第1番

Keith Emerson

キース・エマーソン

VICP-60640~41 / ビクター・エンタテインメント(株)

指揮:ジョン・メイヤー/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
pf:キース・エマーソン

キース・エマーソンといえば、あまりに有名なロック・グループELP(ここではエマーソン、レイク&パーマー)のメンバーとして知られるが、この作品はキースのソロ用作品である。指揮を務めたジョン・メイヤーとの共同でオーケストレーションされている。

第1楽章の冒頭は、無調風の音形による20世紀のピアノ協奏曲らしい出だしで「お…」、と思わせるが、次第にロック・アーティストらしいメロディになっていく。田園風の短い第2楽章を経て、爆走する機関車のようなメカニックなピアノのリズムに鞭(ピストル?)なども含む多彩な打楽器を加えたダイナミックな第3楽章へ進む。ここではキース・エマーソンのピアニストとしてのビルトゥオージティが遺憾なく発揮され、最後はどこかハリウッドの映画音楽のような旋律で英雄的な盛り上がりを見せ、華やかに全曲が閉じられる。

それにしてもあえて苦言を呈すれば、ロックのアルバムとはいえ、一応協奏曲であるからには楽章毎にチャプターを分ける配慮は欲しかったな。

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